
作詞/作曲/編曲/演奏/レコーディング/ミキシングを、全て自身一人で行ったという意欲作。
人間、誰しもが持つ「へんてこイズム」を作品にしっかりと投影しつつ、かつスタンダードと
なり得る様な作品作りを心がけている。
多くの情報にがんじがらめになっている私たち現代人、感受性やオリジナリティーは二の次で
集団心理を第一優先してしまっているケースが多く、同時にそれは排他的な心理へも繋がってしまう。
だからこそ今、各々の「へんてこイズム」を見つめ直し、「感じる」という大切なコミュニケーションツール
をもう一度、呼び覚ます必要があるように思える。
不揃いで、決して洗練されてもいない、佐藤嘉風の不器用さ、ふがいなさが詰まったハートフルな
作品達が、聴き手の感受性を呼び覚ますきっかけになればと願っている。
¥2,500(税抜き価格2,380円)/
KAFU RECORDS/
KAFU-1010
<トラックリスト> 01 何を作ろう 02 くらげ
03 FEEL
04 Bye Bye My Lover
05 独り言
06 鳥になる為の練習
07 五月雨
08 ムーンライトながら
09 ためらい
10 ある旅の始まり
11 月が似合う夜
12 朝と夜
1. 何を作ろう
去年の夏に、友人でもある画家「八咲潮」氏に長女が誕生しました。
普段から「絵」と向き合い、絵描きを仕事として立派に人生を歩んでいる彼の存在は僕の励みでもあります。
そんな彼に子供が出来たというのは、まるで自分の事の様に嬉しく、同時に身の引き締まる思いでした。
愛する人の為に、彼はこれからどんな絵を描いてゆくのか。僕はどんな歌を歌ってゆくのか。きっと紆余曲折、この先も日々は目に見えないものとの闘いの連続で、時間や情熱、苦労や希望をキャンバスに染み込ませてゆくのだと思います。
八咲潮氏と奥さんと長女の縫ちゃんのために書き下ろした楽曲です。
2. くらげ
無味乾燥。無色透明。何も感じないし、存在さえもが透けて見える。日々の中で、全てが無意味に思えて仕方がなくなってしまう時があると思います。疲れているのか。満たされすぎているのか。原因は様々でしょう。
悲しいはずなのに、どうでも良くなって。あくびが出てしまう。くらげのように
海の中をフワフワと浮いている。この曲ではそんな心境を歌っています。
だけど、曲自体はかなり忙しい。クラゲ状態からの脱却を目指し、エンジンをかけていかなくちゃ!
3. FEEL
このアルバムのテーマでもある「感受性」。どんなに美しい景色も、どんなに綺麗なメロディーも、どんなに名作な映画でも、受け手の感受性が欠落してしまえばただのガラクタです。「何のために生きてるの?」なんていう疑問を抱いてしまうのは、世界の鮮やかさや面白みを身に沁みて体感出来ないからだと僕は思います。
あのルイ・アームストロングが歌った「What a wonderful world」。厳しい時代を生きていても、世の中には美しいものに溢れている事を伝えてくれています。
この「FEEL」という楽曲をきっかけにして、再び僕たちが感受性を磨いてゆけたらと思っています。
4. BYE BYE MY LOVER
失恋を歌った曲。失恋をしても、まるで他人事の様に過ぎてゆく時間。しかしながら最後には時間が経つ事で、心は救われるし、平静を取り戻す事ができます。無意味な出会いは一つもないわけですから、感謝の気持ちが少しでも残っているのであれば、素敵な事だと思います。
へったくそながらピアノで演奏してみました。女性の気持ちを歌ったのも初めてです。
5. 独り言
日本人は気持ちをストレートに言葉にする事がどちらかと言えば苦手な国民だと言われています。例えば「愛してる」なんて僕も絶対!?言えません。だからブツブツと独り言のように回りくどい表現になってしまうのです。そんなシャイな僕らですが、だからこそ大切な人にプレゼントできる曲を書いてみたいと思いこの曲が完成しました。
6. 鳥になるための練習
僕は夢の中でよく空を飛びます。空を飛ぶと言っても、かなり集中してもようやく高度10メートル程しか飛べません。ある時は飛べなくなったりもします。イメージトレーニングを積んで、もっと優雅に空を飛ぶ為に書いた曲です。あくまでも夢の中で。
グライダーをする方々には是非、聴いてほしい楽曲です(笑)。
7. 五月雨
本当は愛し合っているはずの二人が、気持ちのすれ違いなどが原因で別れてしまうケースがあると思います。頑になりすぎて傷つけ合ってしまう。もっと柔軟に、しなやかに相手の事を受け止めてあげられたらと思う事もあるでしょう。そんな時、諦めて別れを選ぶ前に、もう一度ゆっくり考えてみようという、そんな歌です。恋人との間で、また夫婦間で駄目になりそうな時は、この曲を是非聴いて関係を回復して頂けたら幸いです。
8. ムーンライトながら
我が青春の夜行列車です。学生時代はよく実家のある岐阜県へ帰る際に利用しておりました。東京から岐阜県の大垣駅までを結ぶこの列車は、青春18切符で乗る事が出来ます。今では全席指定となりましたが、以前は自由席があり混み合う時には、通路にも人が溢れ、地べたに座り込んだり寝そべったりする乗客が沢山いました。
その光景が妙に生命力に溢れており、なんだか嬉しくなってしまった僕は思わず日記を書きとめていたのです。数年後、その日記にメロディーをつけたのがこの曲。
あの光景をもう見る事が出来ないなんて、とっても残念!
9. ためらい
最初から筋道が決まっている人生なんてのは面白みがありません。自分で選んで、色んな選択肢の中で、ためらったり、さまよったり、間違えたりするから面白いのです。だから迷う事だって悪い事ではないし、それは立派に歩いている証拠。きっと素晴らしい場所へたどり着けると信じています。迷ってしまって元気が出ない時には是非聴いて頂きたい曲です。
10. ある旅の始まり
あまりにもずっと同じ景色の中で生活をしていると、当然の様に飽きてきますし、疲れてしまいます。だからこそ、ときどき旅をするという事は心の栄養になるわけです。普段の自分を俯瞰的に眺めたり、真新しい景色の中で自然に触れる事で、蘇ってくる感受性。慢性的に心が疲れてしまっている方々には、この曲と共に旅をして頂く事をお薦めします。
11. 月が似合う夜
潮の満ち引きや、僕らの身体のバイオリズムに多大な影響を及ぼしている「月」。「月」があるからこそ僕らが存在していると言っても過言ではないのです。
地球にとっても月の様に、誰もみな必要不可欠で大切な人がいるのです。月が似合う夜には、そんな大切な人を思い浮かべてつつ、この曲を聴いて欲しいです。
12. 朝と夜
最後は、弾き語りを収録しました。僕の部屋で歌ったものをステレオで録音したものです。
始まりと終わりを歌ったこの曲。終わりは始まりでもありますから、僕たちは沢山繰り返して生きているんだと思います。新しい明日がある事は素晴らしい事で、恐ろしい事に僕はすでに次回作へ向けて、構想を練り始めているのです!!
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